イライラした顔

退職の理由は人それぞれで、家族の事情、体調不良、仕事がきつい、腰が痛い、職場の人間関係が悪い、会社の経営方針に納得できない、認知症者への対応ができないなど様々な理由があげられます。

身体的なものから精神的な理由または、会社に対する不満など人それぞれに抱えている悩みは違います。

会社を辞めるかどうか迷っている人が相談してきた時の対応 についてはこちらを読んでください。

今回は様々な理由で会社を辞めたいと思っている職員に対してしてはいけないNG対応5選をご紹介していきます。

  1. アドバイス(求めていないことが多い)
  2. 残ってくれるなら昇給
  3. 激励など、励ましの言葉
  4. 謎の努力や根性論
  5. 引き止め続ける

1,アドバイス(求めていないことが多い)

「まだやり残していることはないか?」

「きみにしかできないことが、この会社には残っている」

「転職を繰り返さないためにも、もうひと踏ん張りして成果を出してからにするべきだ」

退職をしたい人の心の声

いかに正論を述べられようが、あなたに言われても何一つ心は動きません。

なぜなら辞めると決めた会社の人間だからです。

言葉は時によって内容よりも誰が言う言葉なのかを重視します。

会社を辞めたいという悩みの時点で相談に乗れていればよかったのですが、決意が固ければその意思を覆すのは難しいです。

2,残ってくれるなら昇給

「退職を保留してくれるなら昇給を考えましょう」

退職をしたい人の心の声

一時的に会社に留まるかもしれないが、根本的な解決には及ばないので再び要求をする可能性がありますよ。

この対応は悪手です。

他の職員から見たらあの人だけ特別扱いしてと思われる可能性があり、社員の士気が下がります

また他の職員からも同じような要求があり会社として負の連鎖につながります。

3,激励など、励ましの言葉

「きみは取引先からも信頼されている。続けてくれるとありがたいよ」

「もうひとつ、実績をつくってみたらどうだ。そうすれば、転職によるキャリアアップも見えてくるぞ」

「あなたなら次の会社でも頑張っていけるよ」

退職をしたい人の心の声

在職中の仕事をまともに評価していない人間に私の何が分かるのか?

この会社では自分の能力が活かされないから辞めるんです。

残念ながら時遅しというしかありません。

退職を願い出た人にとってあなたたちはもう自分に関係ない人になっており、信用に足る人とみなされていません。ですので全ての言葉はノイズでしかありません。

イライラしたやる気のない女性

4,謎の努力や根性論

「もう少しだけ、様子を見てみたらどうだい。今が頑張り時とも考えられるよ」

「私なら、、、私の場合は、、、私の若いころは、、、」

退職をしたい人の心の声

もう少しって何なんだよ、今まで努力して我慢して頑張ってきたんだよ。何にもわかっていない。

あなたの話なんて聞きたくない

激励や励ましの言葉が相手に響かないからと言って、いくら挽回しようと無駄にしかなりません。

空回りするだけなので辞めておきましょう。

5,引き止め続ける

「退職の意思は確認したが、保留しておいて欲しい」

退職をしたい人の心の声

辞める決心がついているからこそ、退職希望を申し出ているのにしつこく引き止められるのは迷惑でしかありません。

辞められて困る人ほど周囲が引き留めようとするのは自然の流れで、「俺が説得してやる」という人がたくさん出てきて引き留め合戦になる場合もあります。

しかしこうしたアプローチは逆効果になり、むしろ退職の意思を固めるきっかけになりかねないので注意しなくてはなりません。

今の時代は「ブラック企業だ!」などSNSに拡散されたり、労働基準局への申告で企業イメージがダウンしかねません。

場合によっては退職代行が介入してくる時代です。

退職者とは良い関係のままお別れするようにしましょう。

引き止めをするデメリット

1,引き止めてられている間、仕事に本腰が入らない

2,引き留めを見ている他の社員の士気が下がる

3,パワハラで訴える・SNSで『辞めさせてくれないブラック企業』など拡散されるリスクがある

特に気を付けておきたいのが2と3です。周囲に与える影響は絶大です。スムーズに辞めてもらった方が良いでしょう。

社員に『会社を辞めたい』といわれたらまず何をすべきか

  • 退職希望理由を聞く
  • 就業期間について労わる
  • 退職希望日を確認する
  • 人事や上司に伝え退職手続きを進めていく

お互いに色々と感情の問題が出てくるかもしれませんが、業務的に退職への手続きをすることが無難です。

退職日まで特別扱いすることもありません。

「いつも通り」が正解だと人材派遣のプロが言っていました。



まとめ

いかがでしたでしょうか?

会社としてできることは、辞めるに至った動機や背景をしっかり聞いてあげるようにしましょう。

そして、会社として解決できるなら対処することが望ましいです。

突然退職の意思を告げられないように、普段からのコミュニケーションを心がける必要があります。

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By なら

介護業界で15年ほど勤務、近年はベトナムの介護施設で管理者として働く。奥様はベトナム人、息子一人。ベトナム語を勉強し、幾度も挫折を繰り返し復活しています。

One thought on “退職したい介護職員にしてはいけないNG対応5選”

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